酵素入りの洗顔料を使用しての洗顔を酵素洗顔といいます。酵素はメイクの汚れを落とすだけでなく、古い角質を取り除く働きもあります。
角質は古くなると硬くなってしまいます。そのため肌全体が硬くなり、シワの原因にもなるものです。化粧水の浸透も悪くなり、くすみの一因でもあるので老化するばかりです。
酵素はメリットの反面、洗浄力が強いので肌に負担をかけてしまうというデメリットもあるため、正しく酵素洗顔を行わなければなりません。
酵素洗顔料は手作りできます
酵素洗顔料を自分で手作りする方法があります。簡単ですが、酵素作りに不可欠である苛性ソーダは危険なので、取り扱いには十分気をつけなければなりません。
苛性ソーダは水酸化ナトリウムとも呼ばれ、薬事法で劇物と認定されている非常に危険な薬物です。基礎工業薬品の1つなので、多方面に使用されます。
代表的な用途としては、アルカリとして上下水道などの中和剤とされたり、パンのプレッツェル生地を溶液に浸して艶出しなどに利用されたりします。
また鹸化作用という油が石鹸になる反応があるため、石鹸を作るときには欠かせないものです。よって自分で石鹸を手作りするというときにも必要なものなのです。
酵素洗顔料の作り方は、必要な材料を必ず金属でできた容器に入れて、しゃもじなどでゆっくりかき混ぜます。このときガラス瓶などを使用してはいけません。
かき混ぜていると、少しずつ粘りが出てきて酵素洗顔料ができ上がります。
注意点は、とにかく苛性ソーダの取り扱いです。薬局で購入することができますが、身分証明書などを見せなければ購入できません。
またガラス瓶に入れたり、水に混ぜたりしてはいけません。皮膚などに付くとやけどのような症状を起こしてしまいます。苛性ソーダの知識を十分にもって作るべきです。
酵素洗顔の正しい使い方
まず酵素洗顔をする前には、必ずパッチテストをするようにしましょう。そして大丈夫な場合でも酵素洗顔は週に1、2回程度にするのが有効的です。
毎日数回行うと肌の強い人でも肌荒れを起こしてしまう可能性もあり、また肌にはある程度角質も必要なので残しておくことも重要なのです。
角質は紫外線などから肌を守ってくれる機能も持っていて、すべてなくなってしまうと肌が非常に弱い状態になってしまいます。
また、酵素洗顔料の刺激が強すぎる場合には、普段使っている洗顔料をある程度混ぜて使用すると良いでしょう。
酵素洗顔料を使用して洗顔する場合は、いつもどおりの洗顔と同じように肌をマッサージするような感覚でやさしく洗うようにしますが、少し弱めでも良いぐらいです。
洗顔料はパウダータイプのものが多いのでゴシゴシとこすってしまいがちですが、肌を痛める原因になるのでやめましょう。当たり前のことですが、様子を見て肌にトラブルが起こった場合にはすぐに中断してくださいね。
まとめ
少しでも不安があるなら、特に自分で酵素洗顔料を無理に手作りしなくても、ドラッグストアなどで購入したほうが無難だといえるかもしれませんよ。
ちなみに、既成の石鹸には石鹸の製造過程で未反応のアルカリ分や不純物は取り除かれるので、石鹸に水酸化ナトリウムがそのまま残っているということはありません。